.NETラボでTizen .NET Developer Preview2リリースについてLTしてきました。
3月25日の.NETラボ勉強会でTizen .NET Developer Preview2リリースについてLTしてきました。
当日はBotFrameworkについてのセッションで登壇したのですが、Tizenについても語りたいので資料を作成しました。いつものネタ枠です。
内容について以下に補足します。
Tizen .NET Developer Preview2 リリース内容
- 2017/1/31 リリース
- Visual Studio Tools for TizenがVisual Studio 2017に対応
Preview1の時は2015にしか対応していなかったですが、Preview2で2017に対応しました。 また、Tizenの.NET対応についてMicrosoftからの反応もConnect();2016に引き続き観測できています。
Visual Studio 2017 launch eventではミゲルからTizenという言葉が出ていました。
日本マイクロソフトのVisual Studio 2017 Release Celebrationでもスライドで
「Visual Studio Tools for Tizen for Visual Studio」
という表記がありました。明らかにVisual Studioが被っているのをおかしいと思わなかったのかな...
Tizenの.NET対応やXamarin.Forms対応はMS主導ではないので、MS側からの情報発信はあまりないのかな、と思っていたのですが、発信してくれているようです。
- TVアプリケーションの開発に対応
Preview2からTVアプリケーションも.NETで開発できるようになりました。
- プロジェクトウィザードを実装
パッケージ名の入力や、Mobile,TVのProfileに対応するか否かを選択できるようになりました。
- 証明書マネージャ
Preview1ではダミーのものを入れることしかできませんでしたが、ちゃんとGUIから作成して管理できるようになりました。
- マニフェストエディタ
Preview1ではマニフェストファイルを直接編集していましたが、GUIから編集できるようになりました。
- エミュレータマネージャ
以前は単一のスマートフォンエミュレータのみだったのですが、画面サイズの指定ができるようになり、TVかモバイルかを選べるようになりました。
バッテリー状況やGPS情報などをGUIからコントロールできるようになりました。
- プラットフォーム固有のAPIを追加
- Media Recorder (capi-media-recorder)
- Push (libpush)
- Smart Card (capi-network-smartcard)
- NFC (capi-network-nfc)
- System Setting (capi-system-system-settings)
- Media Controller (capi-media-controller)
- Web URL Download (capi-web-url-download)
- Speech to Text (stt)
- Text to Speech (tts)
- Account Service (account-svc)
- Media Vision (capi-media-vision)
- Geofence Manager (capi-geofence-manager)
- OAuth2 (liboauth2)
- WiFi Direct (capi-network-wifi-direct)
Preview1リリース時は60%しか対応していないとしていましたが、だいぶ追加してきたようです。
Roadmap
これは若干悲しい発表でした。
たぶんTizen3.0では正式に.NET対応をリリースせず、Tizen4.0のリリースに合わせてくる内容だったからです。
Tizen4.0の一部として2017年9月にリリースするとありますが、Tizen4.0はPublicM2が2017年10月ということなので正式リリースは年末か年明けになるんじゃないでしょうか。
Tizen.NETを実機で動かせる日が待ち遠しいですね。