Tizen.NETにおけるXamarin.Formsの制限事項
Xamarin.Tizenチョットデキルのなかしょです。
前回の記事ではプラットフォーム固有APIの制限事項について説明しました。
今回はTizen.NETにおけるXamarin.Formsの制限事項について説明します。
Tizen.NETではXamarin.Formsへの対応状況を以下のように説明しています。
『Tizen .NET supports 99% of Xamarin.Forms.』
99%か、Preview版にしてはなかなかのものです。(と実際の制限事項を見るまでは思っていました...)
では、具体的にどのような機能が制限されているかは以下のページで説明しています。
Ignored, No Action, Never triggered など、様々な制限が記載されています。
中でもListViewの制限が多い印象です。
特にGroupDisplayBindingでListViewをグループ化して表示できないとか、IsPullToRefreshEnabledで引っ張って画面更新などのスマフォっぽい動作ができないとか、色々とつらそうです。
デザインを調整するための要素が使えず、プラットフォーム固有のAPIにはUI系が存在せず、Custom Rendrerを実装できないとなると、デザインを重視したTizenアプリにはまだまだXamarin.Formsは使えないのではと懸念しています。
今日はここまで。
2016/11/24 追記
前述の制限は対応しているクラスに対してのものです。クラスそのものが非対応なものは以下になります。
- AppLinkEntry
- PinchGestureRecognizer
- PanGestureRecognizer
- OpenGLView
- WebView
- OnPlatform
- PlatformEffect<TContainer, TControl>
WebViewがないとか、ちょっとしたWebサイトをアプリ内で表示したいときに困りますね。